生まれる前から育む、ママ友との距離

一つの命がこの世に生まれる日は、もちろんその新生児の誕生日であり、 それは同時に、一人の「母親」が誕生する日でもあります。

母親として育児という新しい仕事に取り組むことになった女性にとって、 周囲からのサポートは必要不可欠です。近所に母親や姉など頼れる家族が いればまだ状況はいい方なのかもしれません。

産後うつから回避~妊娠中からの土壌作り

実際、現代では産後女性の10~15%が産後うつ病にかかるとのデータもあります。正解のない育児の中で、意志疎通の図れない赤ちゃんと二人きり。

毎日、分からないことだらけでブラックボックスの中にいるような気分に なったり、わけもなく涙が出てきたり。腰痛、腱鞘炎、寝不足で意識も朦朧・・。

そして目の前で容赦なく泣き叫び、自分を拒否し続ける愛すべき赤ちゃん。「泣きたいのはこっちの方よ」と赤ちゃんと一緒に泣いた経験を持つ母親は 想像以上に多いのではないのでしょうか。

問題視しなければならない点として、こうした現実が妊娠中の母親予備軍には 十分に伝えられていない現実が挙げられます。

「マタニティ・ハイ」とも呼ばれることのある、これから訪れるであろう 可愛い赤ちゃんとの生活を夢見て幸せいっぱいの状態の妊婦たちにはあまり 歓迎されない情報なのかもしれません。

しかし自治体の保健所に教えてもらう 授乳の仕方、沐浴のさせ方などこそ、見よう見まねで本を見ながらでも 出来るもの。

本当に必要な情報とは、いかに産後の孤独と向き合い、それを 回避できるような土壌作りが妊娠中からできるか、ではないでしょうか。

妊婦時期からママ友作り

産後一人ぽっちで育児に明け暮れる母親たちは、遅かれ早かれ気づきます。

自分たちが心から欲しているのは、育児書に書いてあるような一方通行で 不特定多数の母親たちに向けた情報ではなく、自分一人に向けて発信された もっとカジュアルな情報であることに。

それはつまり、他の母親や 先輩ママたちとのおしゃべりの場であり、コミュニケーションの場です。お互いのつらさを分かち合えるいわば「戦友」との、お互いの頑張りを 認め合い励まし合う場です。

しかし実際に児童館や区民センターなどで開催されるこうした場に 出かけられるようになるのは、子どもが生後半年を迎えるくらい。

しかし本当に精神的に一番サポートが欲しいのは、この生後半年の間 だったと母親たちは口をそろえて振り返ります。

産後うつもこの時期に 発症することが実際に多いです。であれば、この時期にこそ愚痴を言い合い、ちょっとしたことで気軽に メールができるママ友が欲しい。

ママ友は助け合う心強い存在

こうした状況を救うためにも、妊婦時期からママ友作りをすることを おススメします。

ぜひ体力的にも余裕のあるこの時期にママ友作りに励み、 お互いの産後、大変な時期に励まし合える関係構築ができると理想的です。

病院などで開催されるマタニティサロンなどに出向き、気が合いそうかなと 思ったら自分のメールアドレスなどを書き込んだポストイットをどんどん 配る、というのも良いでしょう。

ちょっとドライなことを言うようですが、この時期のママ友というのは、 お互い気が合わなければそのうち自然に関係は消滅していくものです。

子ども同士が仲良くなる幼稚園や保育園と違い、気が付けば気の合う ママ友とだけ関係が続いていた、というケースが多いので、最初は あまり気にせず「これから私たちに訪れる孤独を助け合う仲間作りだ!」と 思ってどんどん交際の幅を広げていいでしょう。

昨今は核家族化も進み、 実家から遠く離れて一人で育児をする女性は昔と比較すると右肩上がり。母親たちは想像以上の孤独と向き合わなければならないのが現実です。

少子化の進み産後の孤独がいかに大変か、などという テーマにはマスコミも食指が動かないのかあまり目にしませんが、 だからこそ、自分たちで前向きに助け合って行くしかありません!

プレママ、今を頑張る母親の皆さん、がんばりましょう!

ABOUTこの記事をかいた人

主婦兼ライターの藤村華子です。 自分自身、思い通りにいかない子育てに悩みつつ、毎日奮闘しています。ママ友関係でもいろいろ……。 そんな経験を生かしつつ、役に立てるような記事が書けたらいいなと思っているので、どうぞよろしくお願いします!