変わる教育

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書店や移動中の中吊り広告などで、「3.11後の子育て、どうしていますか?」 「震災後の育児Q&A」などという見出しの育児雑誌や書籍を見かけるように なりました。

SNSやインターネット上のコミュニティや掲示板を覗くと、 実に全国の母親が話題にし、今後のことを相談し合っています。

新しい子育てへの価値観

2011年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震後に起きた 福島第一原子力発電所事故の影響は、飲み水の汚染の問題、大気中の汚染問題、 そして食べ物の汚染問題へと広がり、特に小さい子どもを持つ母親たちを 今までの育児における価値観を疑問視せざるを得ない現実に直面させました。

そして今、子育てをめぐる様々な状況が、新しい価値観の必要性を訴えているのは事実です。

その声は、無視しようとすれば出来るものですが、母親たちは無視するわけにはいきません。

なぜならそれは幼い自分の子どもの生命に関わることだからです。

幼稚園ひとつ選ぶにしても、そこで使われる食材が心配だからと敢えてお弁当の幼稚園に変更する母親もいます。

知り合いの小学校教諭が言うには、5年生のあるクラスでは 牛乳を残す子どもの割合が、以前はゼロだったのが事故後はクラスの およそ半分に増えたといいます。

休み時間の外遊びは「お母さんが やめなさいと言ったから」という理由でしない子どももいるそうです。これは東京都の話ですが、以北ではもっと状況は深刻でしょう。

関東以南でも、岐阜県で「給食の食材がどこから来ているのか学校が 情報を開示してくれないので、アレルギーという嘘をついてお弁当を 持たせている」という母親の声も聞きました。

学校に子どもを預けることが不安

学校の校庭や公園の放射線濃度の基準値をあまり下げると除染作業が 膨大になり費用も莫大にかかるという判断をした自治体が、あえて 高めの基準値を設定している、という噂もまことしやかにささやかれる ようになり、学校に子どもを預けることに不安を感じた親たちが今 動き出しています。

自分たちで放射能測定をしてマップを制作して配ったり、自分たちで フリースクールを立ち上げる例も出てきました。

これまでの学校任せ、 塾任せの詰め込み式の教育から、自分たちで考え、生きていく力を養う 教育が必要な時代だ、という考えがゆっくりと、しかし確実に主流に なってきているのを一母親としても感じています。

生きる力

生きる力は、教科書からは学べない。

「右へならえ」を戦後の教育の軸に してきた日本の義務教育現場も、変革の時を迎える必要性に迫られて いるのではないでしょうか。

これからは与えられた情報を鵜呑みにし「右へならえ」をするのではなく、 「自分たちで考え、動き、同じ考えの人と積極的につながっていく」力が 必要な時代なのかもしれません。

すなわちそれは、きちんと自分の価値観を 持ち、それを表現することができる力です。だとすると、現代の子どもたちが本当に学校で学ぶべきことは何なのでしょうか。

ただ覚える日本史の年号や化学式以外にも、答えはありそうです。いまこそ その問いと真っ向から向き合い、しばし立ち止まって考えるときなのかも しれません。

政府が動かないなら自分たちで立ち上がる、これまでの日本では珍しかった こうした考え方や動きが、これからの日本の教育を変えていく原動力に なるのではないかと期待しています。

集団主義を美しきこととし、「みんな同じ」であることに安心感を得てきた 私たち日本人がこれまであまり大切にしてこなかった、「自分で考える力」の 醸成。

これからどんどん革新を遂げる教育現場に、ぜひ期待したいところです。

ABOUTこの記事をかいた人

主婦兼ライターの藤村華子です。 自分自身、思い通りにいかない子育てに悩みつつ、毎日奮闘しています。ママ友関係でもいろいろ……。 そんな経験を生かしつつ、役に立てるような記事が書けたらいいなと思っているので、どうぞよろしくお願いします!