読み聞かせというジャンル

えほん

私は月に1回図書館に絵本の読み聞かせのボランティアをしています。

図書館にはいろいろな子ども達が来館しますが、読み聞かせのコーナーに集まってくれる子どもはごくわずかです。

読み聞かせは案外と難しい

そのたびにいつも私は、どうしたら子どもがたくさん集まってくれるだろうと考えてしまいます。

考えている私はまだまだ未熟な読み聞かせ師です。

感情を込めて子どもを驚かせてみたり、絵本に仕掛けを作ってみたり方法はいろいろと試してみますが、10分もすれば飽きられてしまいます。

読み聞かせというのは結構難しいのです。本の見せ方、話し方を毎日練習していますがなかなかうまくいきません。

読み聞かせ師のプロ

ある日一緒に読み聞かせのボランティアをしているAのさんの時だけ子どもどたちやお母さんが増えている事に気が付きました。

何度も何度もご一緒するうちになぜその人の時だけ人が集まるのか、その答えが見えてきました。

彼女は読み聞かせのプロなのです。

その人の読み聞かせる本には、文字はほとんど書いてありません。絵を見せて子どもに問いかけて考えさせているのです。

子どもたちやお母さんも自分の周りの事に置き換えて、その絵の持つ問いかけについて考えることができるというわけです。

たとえば、今日の絵本には表紙に大きく泣いている子どもと小さな子犬が描いてありました。子どもたちや大人たちは考えます。

なぜ絵の中の子どもは子犬を見て泣いているのか?そして読み聞かせ師である彼女は問いかけます。

「なんで泣いているのかな。」 そうです、これこそ読み聞かせというジャンルなのです。感情を込めず淡々と問いかける事が必須です。

親子で一緒に考えられる事や子どもの個々が感じている事を導くのが私たちの仕事なので、自分の感情はいらないのです。

私の行っているジャンル読み聞かせですが、朗読というボランティアさんもいます。

朗読とは絵などは一切使わず、言葉だけでその世界に案内する人たちです。

ある時はファンタジー、ある時は戦争の体験談、ある時は詩やラブレターの朗読などさまざまな世界へ連れて行ってくれます。

朗読という世界と読み聞かせという世界は違うのです。

お母さんが絵本を読むとき

しかし、お母さんが絵本を読むときはそんな事は考えませんし子どももどんな話し方で読んでほしいなどとは言いません。

子どもがお母さんに求めるのは安心だからです。子どもはお母さんの声を聞いています。

お母さんの絵本のジャンルは温もりなのです。子どもたちはいろんな世界を旅するために生まれて来たのだと思います。

その旅のお手伝いをするのが、私たちボランティアの仕事です。

考える旅、知る旅、喜ぶ旅、悲しむ旅、そんな旅をするためにいろいろなジャンルのお話にお母さん達は足を運んでほしいと思います。

今日も私は読み聞かせというジャンルに挑戦しています。今日はどんな出会いが待っているのかワクワクしています。

ABOUTこの記事をかいた人

主婦兼ライターの藤村華子です。 自分自身、思い通りにいかない子育てに悩みつつ、毎日奮闘しています。ママ友関係でもいろいろ……。 そんな経験を生かしつつ、役に立てるような記事が書けたらいいなと思っているので、どうぞよろしくお願いします!